この雨の多い土地に帰ってきました。
気候は亜熱帯で、しめっています。
私は大西洋の森の中の霧のように歩きます。
その霧は来て、そして去っていきます。
帰ってきてから、1か月がたちました。8か月間、日本にいました。そこは私の第二の家です。帰るのは、かんたんではありません。日本にいた時、ここがなつかしかったです。でも今ここにいると、日本がなつかしくなります。この気持ちは、前にもありました。はじめて日本に住んだ時と同じです。その時、イワンと私はこのニュースレターを考えました。毎月の手紙です。エストゥーファでの生活をみなさんとシェアしたいと思いました。ふつうのことが好きな人に向けた手紙です。ここでのプロセスを記録して、わかちあう場所。そして、私が好きなことから関係を育てる方法です:やきものとアグロエコロジー、つちと大地。
ようこそ。

秋です。
雨の日がつづきます。
きのこがたくさん出てきました。
ここ数日で、ボレトゥス・エドゥリス、ラクタリウス・クイエティコロル、アマニタ・ムスカリアなど、いろいろなきのこを集めました。
5年前のしゅうかくを思い出します。
でも、今回はもっとじゅんびしています。
イワンとマシが、かんそうき(デハイドレーター)を作ってくれました。
毎年、こうではありません。
きのこのしゅうかくは、年によってちがいます。
農家の友だちが言いました:
「今年は、雨が少ないかもしれない。」
だから、わたしたちも きのこたちのように、変わっていきます。
きのこたちは、まいにち わたしにインスピレーションをくれます。
森をよく見ること、
大地といっしょに生きることを、教えてくれます。
そして、「いっしょに生きる」ことも。
わたしは、それを見て、作りました:
マテイゲイラ・コグ(manteigueira-cogu) と カネカ・コグ(caneca-cogu)
かたちは きのこの ぼうしのようです。
さわると、ちょっとざらざらしています。
いろは、つちのような ちゃいろです。
この作品は、しめった大地と、よく見る目から生まれました。
きのこと「いっしょにいる」れんしゅうの中で。
においや見た目は、年ごとにもっとよく分かるようになります。
見る前に、におう前に、きのこがそこにいることを、かんじるのです。
今、秋といえば、わたしにとって「きのこ」です。でも、前はちがいました。
このかんけいがはじまったのは、5年前、わたしが田舎に帰った時です。
さいしょは、近くの町の人たちがきのこをあつめているのを見て、わたしもはじめました。
いま、その人たちは わたしたちの友だちです。
チジュカス・ド・スウの アムスカリア・ファンジ(Amuscária Fungi) のみなさんです。
それから、この「きのこの世界」が、わたしにけ
きを見る力をくれました。
けしきを見ることは、しりたい気もち、べんきょう、時間としゅうちゅうがひつようです。
あなたにとって、秋はどんな意味ですか?
どんな気もち、どんなにおい、どんなたべもの、どんなうごきが秋とつながっていますか?
日本から帰って1週間もしないうちに、
わたしたちは第2回ピエン市文化会議にさんかしました。
とてもつらい けいけんでした…
会議のテーマは2つありました:
1)市の文化カウンシルのせんきょ
2)文化計画のさくせい
さいしょのテーマで、わたしたちはおどろきました。
文化カウンシルのメンバーは、文化部によって きめられていました。ひょうばん(公募)はありませんでした。文化ぶの部長は、自分がえらんだ人をリストに入れていました。もっとわるいのは、その中の何人かが会議に来ていなかったことです。つまり、そのばにいない人を、会議の人たちに選ばせたかったのです。これは、みんなで話しあってきめる「さんかがた民主主義」のルールに はんしていることです。
ガビは、がまんできずに、手をあげて話しました。
こわかったけど、声がふるえていたけど、しっかりと、いま起きている おかしなことを言いました。その時、パラナ州の文化ぶのスタッフもいました。
その人は、文化ぶの部長に しつもんしました:「こうほしゃのリストのために、公募をしなかったのですか?」
部長はこたえました:「いいえ、しませんでした。前に、あなたに言いましたよね…」
そのばにいた人たちの前で、文化ぶの部長は、
みんなで話しあうべき会議のルールを まもっていないことを、自分で言ってしまいました。
これは、ブラジル文化省のルールにも はんすることです。それでも、なにも変わりませんでした。部長がルールをまもっていないと、みんなが知っていても、外から来たオブザーバー(見学者)がいても、そのリストの人たちが会議にいなくても、さいごに、「そのまま」で、ひそかに話をまとめられてしまいました。そして、ガビとわたし(イワン)は、文化カウンシルに入ることができませんでした。何年もこのまちで文化をつくってきたのに、それは見られていませんでした。せいじのプレッシャーがありました。いやがらせもありました。 おかしな方法と、強い力で、しごとが決められました。でも、いちばんの問題は:
それが人々の前で、ふつうに行われたことです。
それは、じぶんのためだけにせいじをする人たちのやり方です。
人びとのため、きょうどうのため、みんなで決めることを 大事にしていません。
自分の力と、グループのりえきをまもるだけのせいじです。
この話をみなさんに書くのは、ただの「ふまん」ではありません。
これは、「せいじ(政治)」の中で生きていくことの、むずかしさのレポートです。わたしたちが文化、手しごと、アグロエコロジー、けんきゅうをえらんだのは、にげたかったからではありません。ちがう道をさがしたいからです。もっと せいぎで、やさしく、そして あたらしい「生き方」を つくる道です。そして、みなさんに つたえたいことがあります:この文化、手しごと、アグロエコロジー、研究の道は、「せいじのたたかい」と いっしょに歩いています。そのたたかいは、とてもたいへんです。でも わたしたちは、それといっしょに、
ちがう地図をつくろうとしています。
田舎で生きるためのちず。この地球で生きるための、あたらしいちずです。
シネクラブ・シネノマジ(CineNômade)
つらいできごとのあとに、新しいたのしいプロジェクトがはじまりました。
シネノマジです。
このシネクラブは、ダニロとわたし(イワン)のあいだの小さな夢からうまれました。
前から話していましたが、わたしがブラジルに帰ったばかりの時に、すぐに行動を始めました。
このさいしょのシリーズでは、ポール・トーマス・アンダーソン(PTA)の映画をテーマにしました。すでに3回の上映が終わりました。さいごの上映はフロリアノポリスです。
ノマド(旅する)なら、しっかり旅をしようと思います!

ピエンの「生きている文化」コースとリサーチ、写真てん
ここ何しゅうかん、イワン、マシ、そしてわたしは、
「生きている文化(Patrimônio Vivo)」というコースをおわりました。このコースは、カロル・ミラさんとリア・マルキさんが先生でした。まいばんの授業は、とてもふかくて、たくさん話しあいました。このコースでわたしたちは、「ゆうめいな人の話」ではない、いつも見えなくされる、けされてしまう、そんな人たちのストーリーを学びました。この土地にすんでいた人が おいたてられて、インディヘナのおはかの上に モノカルチャーが作られる、そんなブラジルの いなかの現実も学びました。でも、わたしたちはきょうどうの力も学びました。
いっしょに生きることで、じぶんたちの力をとりもどすことができます。お金だけが大事、物だけが大事、というシステムは、大地も人間も どうぶつも つかってしまい、力をうばいます。このコースをとおして、わたしはわかりました。まつりや きょうどうの時間が、どれだけ大切か。それが なくなると、心の中が さびしくなります。いま、エストゥーファで わたしたちが作っていることに、ほこりを持っています。そして、「第3回 たねのまつり」も、わたしたちの たいせつな誇りです。このまつりは、たみのための、民のまつりです。このコースのさいごに、わたしたちは 写真のてんじもします。くわしいことは、次のニュースレターで書きます。

少しずつアトリエに帰る
アトリエのしごとには、すこしずつ もどっています。
さいきんは、そうじをしたり、整理をしたり、計画をたてたりしていました。ろくろは、なおしに出しました。そのあいだ、わたしは ひも作り にもどりました。やきものをつくる時に、細いつちのひもを 少しずつくみたてる方法です。はじめにスケッチはしません。
ただ、つちと話しながら、手を動かしてつくっていきます。そうしていると、だんだんアイデアが出てきます。そして、そのアイデアを ほかの作品にも使いはじめます。

でも、いちばんもどってきたのはキッチンでした。 家族や友だちといっしょに、手作りパスタをつくりました。 となりの人がくれた かぼちゃで、甘いデザートもつくりました。 わたしたちをまっていた 紫いもパンもやきました。 庭でとれた マンジョッカ(キャッサバ)、 リマオン・クラーボ(香りのよいライム)のケーキ、 それから、たくさんの ピニャオン(アラウカリアの実)も食べました。 ピニャオンは、南アメリカの「アラウカリアの木」の実です。 この木は、主にブラジル、アルゼンチン、パラグアイの こうえい地に生えています。
ラクタリウスのきのこレシピ
・にんにく
・新せんなラクタリウス・クイエティコロル(Lactarius quieticolor)
・さけ みりん
・しょうゆ
・バター
分量は、ぜんぶ おこのみで。 きのこをあらうと、あじがにげてしまいます。 だから、水をつかわずに、からぶき(ドライブラシ) で やさしく そうじします。 にんにく1かけ(または、にんにく好きな人はもっと)を つぶして、 バターといっしょにいためます。よい香りがしてきたら、きのこを入れます。 つぎに、さけ みりんを少し入れます。 きのこは じぶんの水分を出します。 中火で5分ほど、煮てください。 さいごに、もう少しバターと、しょうゆを入れます。 コツ: さいしょにバターを入れすぎないでください。 きのこはバターをすぐにすってしまい、あじが わかりにくくなります。 このレシピは とてもシンプルで、いろいろな料理につかえます: ブルスケッタ、パスタ、ごはん、ラーメン、オムレツ、クレープなど。 数日間は、びんにつめて冷ぞうこでもほぞんできます。 しゅうかくと、あなたの気分で、料理をきめてください。
このニュースレターでは、
畑や森からのニュース、レシピといっしょに、これからのイベントのカレンダーもシェアしていきます。まず、わたしがいちばん楽しみにしているイベントをごしょうかいします:
22ª Jornada de Agroecologia
2025年8月6日~10日
クリチバ市、UFPR
そして、わたしたちがエストゥーファ・クルトゥラルで作
た えいが詩(えいがポエム)もシェアします:
estar-com-a-terra(大地といっしょにいる)
今月のおすすめ作品caneca-cogu(カネカ・コグ/きのこのカップ) 125レアル → 100レアル(約18ドル) manteigueira-cogu(マテイゲイラ・コグ/きのこのバター入れ) 175レアル → 150レアル(約27ドル) ※ このニュースレターを読んでくれた方だけの特別なかかくです。 8月の終わりまで、または在庫がなくなるまでゆうこうです。 ちゅうもんしたい方は、メールかインスタグラムでメッセージしてください。
また次の手紙でお会いしましょう。
ガビ と イワン













